イザカマクラ便り

新型コロナウイルス第2波

今回は、世界中で恐れられている新型コロナウイルスの

第2波について書かせていただきたいと思います。

実際に海外では経済活動再開後に再び集団感染が報告され、

各地で第2波に対して警戒が広がっています。

 

人間には一度ウイルスに感染すると免疫を得ることができ

生涯感染をしないとゆう免疫機構が備わっています。

例をあげますと麻疹や水痘のように一度感染するとその後は二度と感染しません。

このような免疫が終生免疫と呼ばれています。

 

しかし、ウイルス全てが終生免疫を得られるわけではありません。

例えばインフルエンザです。インフルエンザはかかった年には

もう一度かかる事は少ないものの、翌年には再びかかる方もいらっしゃると思います。

これはインフルエンザが終生免疫を得られない事、さらに免疫力が持続しない事から

その年の感染は免れることができたとしても、次の年には免疫力がなくなっており、

また感染してしまうとゆう結果になるからです。

 

新型コロナウイルスに関しては専門家の意見も分かれているのが現状です。

しかし、どの専門家も共通して述べているのが、

【新型コロナウイルスの終生免疫は得られないのではないか】とゆうことです。

その理由に関しては2つの指摘があります。

 

1つは、ほかのコロナウイルスが感染を繰り返しているという指摘があります。

コロナウイルスは感染が広がっているCOVID-19以外に

HCoV-HKU1、HCoV-NL63、HCoV-OC43、HCoV-229Eといった種類があります。

これらのコロナウイルスは風邪の原因ともなるウイルスなのですが、

同じ年に再感染することもあることが研究で明らかになっているようです。

このため、新型コロナウイルスも同じコロナウイルスであることから

感染をする可能性があるのではないかという点が指摘されています。

 

もう1点は新型コロナウイルスの抗体を得たとしても、

その持続期間が短いのではないかという点です。

2002年から翌年にかけて流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)も

原因ウイルスはコロナウイルスの一種でしたが免疫持続期間は平均して約3年とされています。

そのため、新型コロナウイルスも免疫期間が短いのではないかという点が考えられています。

これまでの研究においても、新型コロナウイルスに感染した方の血液を調べたところ、

抗体は非常に少なかったということも分かっています。

ですが、まだまだ研究段階にあり、新型コロナウイルスがどのような免疫機能を

得るのかは今後分かってくると言われています。

 

今後、感染者数が減り今まで通りの生活に戻った際に、

外出が増えれば集団感染の危険にさらされる事となり、

第2波が到来する可能性が高まります。

1918年に流行したスペイン風邪は3回の波があったようで、

第2波の犠牲者が一番多かったとされています。

 

今後も感染対策をして、3密などに気を付けて過ごしていくことが重要になると実感しています。