イザカマクラ便り

トンボロ

江の島は大きく潮が引くと、陸続きになり、この地形を「トンボロ」と呼びます。
「トンボロ」はイタリア語ですが、日本語では陸繋砂州(りくけいさす)といいます。
波は島のような障害物があると回り込んで進みます。
波は同時に砂を運び、島と海岸の間には砂が集まり「トンボロ」ができます。

2024年にトンボロが見られるのは下記の日程になります。
4月10日~13日、24日~28日
5月7日~13日、21日~27日
6月5日~11日、19日~25日
7月3日~10日、18日~24日
8月2日~7日、16日~20日
9月1日~2日

江の島のトンボロは、自然現象のため、必ず現れるとは限りませんが、潮位がおよそ20cmより低くなる時に現れるそうです。

江の島にトンボロができて、陸続きの島になったのは、鎌倉時代初期といわれています。
葛飾北斎の浮世絵「相州江の島」でも潮が引いて、江の島に歩いている人々の様子があるように、江の島へ渡る橋がない時代、旅人は渡し船に乗るかトンボロを歩いて渡っていたようです。

また、トンボロは江の島だけではなく国内外で見ることができます。
函館市/北海道
三四郎島/静岡県
串本町 潮岬/和歌山県
小豆島エンジェルロード/香川県
上甑島(こしきじま)/鹿児島県
モンサンミシェル/フランス
など…

みなさんも、お時間が合えば普段は歩けない道を歩いてみるのはいかがでしょうか。